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空に向かい瞑る
己のみ満ちないのだと
掌を翳すこともなく
冷えた液晶の前で瞑る
もう解らないことなどないはずだ

最後の手綱で腹をくくり
隠した宝を賭けてみてはどうだろう
幾重にも掲げた帆は
どこかで風を掴むはずだ

舵は握ったまま
うつむいていては
青い島も氷の山も
海原で揺れることさえもなく
頷くことができないではないか

もう解らないことなどないだろう

最初の画布の如く
腹を白く塗りつぶし
描いてみてはどうだろう
空に咲く華の様
机に咲く酒の様
頭を駆く鹿と馬

筆は握ったまま
うつむいていては
数奇な色も偽りの能も
退屈に揺れることさえもなく
亡骸でしかないではないか

カチカチという音だけは
どの道
止めることはできないのだから

もう解らないことはないはずなのだが

どうにもならないのでしょう

カチカチという音だけでは
どの道
どうにもならないのでしょう

空に向かい瞑る時下
己の青さに委ねてみてはどうだろう


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© Semoh by Hiroyuki Ueyama All Rights Reseved.